堀ノ内 雄作  -会社の上司-
主人公の勤務するブライダル会社の上司。40歳。
会社のラグビー部を率いて活躍している。
体育会気質だが、性格は柔和で、主人公にとっては職場の「父親」代わり。
仕事熱心で、部下の面倒見も良い。

     

主人公が就職したブライダル会社には、いつも元気でパワフルに生きる中年ラガーマンの上司、堀ノ内がいる。
彼は、昔、名フォワードとして活躍しマスコミにも取り上げられる花形選手で、現役引退後も一流企業にコーチとして招聘され、将来を約束されたエリートだった。
会社の大規模なリストラにより後輩の選手達が辞めさせられる事になったのを機に、義理堅い堀ノ内は彼らと共に退職し、ラグビー部のある主人公の勤める会社に後輩達と共に転職してくる。
そんな、一流のラガーマンとしての地位を投げ捨てた堀ノ内をどうしても許せない彼の妻と、後輩達への愛情の間で揺れ動く堀ノ内。
堀ノ内は、いつしか自分の悩みを主人公に打ち明けるようになるが、それでも、主人公にすら打ち明けられない悩みがあった。
ラグビーに夢中になる堀ノ内を決して認めなかった頑固一徹の、テキ屋の父親との葛藤。それは今も堀ノ内の心の中にどうしても割り切れない問題として残っている。
そして、その父親もすでになくなり、間もなく7回忌を迎える。
ある日…堀ノ内は母親に、父親の意思を継いで一ヶ月だけテキ屋をするよう頼まれる。
母親の頼みに渋々承知する堀ノ内。テキ屋を継がないと約束していた堀ノ内と奥さんとの仲は益々険悪な雰囲気になってしまう。
そんな堀ノ内の前に、突如現れた謎の老人。 堀ノ内を心の底から応援する主人公。主人公のひたむきな愛に少しづつ心を動かされていく堀ノ内。
堀ノ内は自分のトラウマを克服し、幸せになる事ができるのか?
そして、主人公は奥さんと自分の間で悩む堀ノ内の心を射止めることはできるのか。


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